TOP > 発達障害研究所の紹介 所長のあいさつ

ようこそ、愛知県コロニー 愛知県心身障害者コロニー 発達障害研究所へ

 

ごあいさつ 

 発達障害研究所注)は、心身の発達に障害のある方々が、生涯にわたり幸福に生きることができるように、医学・人間工学・教育学・社会福祉学など様々な面から支援するため、基礎および応用研究を行っています。研究所は、一般の方々にわかりやすく開かれた研究機関であること、現代社会の要望にそって、研究活動を効果的・効率的に推進すること、研究成果を広く医療・療育の現場に還元するために、大学・医療機関・福祉施設などと密接な連携を図ること、障害のある方々、ならびに支援される方々との交流を深めることを目標としています。
 心身の発達に障害のある方々を取り巻く社会の様々な変化に対応するため、愛知県心身障害者コロニーでは、医療支援部門、研究部門、地域療育支援部門から構成される愛知県医療療育総合センター(仮称)に転換する準備がすすめられています。中央病院やこばと学園など諸施設の改築もその一つです。発達障害研究所の改築は、新センターを利用される方々の安全と研究所の保安を最大限に配慮しつつ、医療支援部門、地域療育支援部門と一体構造になるように基本設計・実施設計を進めました。新センターに転換するための第T期工事として、平成26524日に工事が始まった重心病棟、リハビリ棟は、平成282月に完成しました。その後、U期工事として中央病院、発達障害研究所が入る本館棟の建設が、平成29年1月から平成312月にかけて進められる予定です。発達障害研究所は、新センターの中核になる中央病院と文字通り一体となって、心身の発達に障害のある人々を支えて行くために、所員一同一層の努力をいたします。愛知県民の皆様はじめ、関係各位のご理解とご支援をお願いいたします。
 平成27年度は、「平成2326年度発達障害研究所活動」の事後評価、「平成2730年度発達障害研究所活動計画」の事前評価を、研究所機関評価会議委員(外部委員4名)により行いました。平成2612月から準備を始めましたが、平成2711月〜281月に事後評価会議を実施、2月に事前評価会議を実施しました。計画より遅れましたが、機関評価会議委員の提言を基に修正を進めています。修正後に研究所活動計画の概要をHPに掲載いたします。
 平成27年度も、皆様に研究所をよりよく知っていただくため、コロニー祭ではサイエンス教室(平成27104日「やってみようサイエンス」)を開催し、多くの来訪者に実験や観察を楽しんでいただきました。平成271225日に愛知県コロニー管理棟講堂において、発達障害研究所公開セミナー 2015「脳の発達と病態におけるグリア細胞の役割」を開催いたしました。平成2826日には県民講座を栄ガスビル栄ガスホールにおいて「人を診てヒトを観る―染色体の異常から発達の遅れをさぐる―」を開催し108名の方々に御参加いただきました。抄録、報告等を本HPに掲載していますので是非御覧ください。平成28年度も3つの催しの開催を計画しております。多数の皆様の御参加をお待ちしております。
 さらに研究所の活動が進展するように、皆様の御指導、御鞭撻、御支援をいただく事を願っております。

平成286
愛知県心身障害者コロニー
発達障害研究所長
細 川 昌 則

 研究所所長画像
愛知県心身障害者コロニー
発達障害研究所長
細 川 昌 則
















注)「発達障害」は「発達障害者支援法」第2条において、『自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。』(平成16年12月10日)と定義されており、この定義が一般的になってきました。一方、発達障害研究所は昭和47年4月1日の開所以来、自閉症スペクトラム障害のみならず、知的障害、重症心身障害、先天異常など心身の発達の障がいに関する研究に取り組んできました。発達障害研究所の「発達障害」は開所以来広い意味で用いています。
完成予想図 重心病棟・リハビリ棟建設工事の様子
発達障害研究所