発達障害研究所
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報告:バリン代謝異常による小児の基底核疾患
   必須アミノ酸であるバリンを代謝する経路には、毒性の強いメタクリリル-CoAが生体内に溜まらない特別な機構が働いています。すなわち、メタクリリル-CoAを3-ハイドロキシイソブチリル-CoAに変換した後にCoAを加水分解して3-ハイドロキシイソブチリル酸にする2段階の酵素がミトコンドリア内に存在します。従って、その中の2段階目の酵素であるHIBCHの欠損症では、メタクリリル-CoAが蓄積してミトコンドリア内のSH化合物やタンパク質のSH基と結合し、還元状態の低下や電子伝達系酵素等の活性障害を引き起こします。特に発熱を伴った感染時などのエネルギー需要が高まった時は、バリンの代謝が亢進し大量のメタクリリル-CoAが産生され、重篤な細胞の機能障害が起こります。今回、我々は、本邦初の2症例のHIBCH欠損症を同定し、本症例を含めた全6症例の変異HIBCHの生化学的解析を行い、残存酵素活性と臨床症状が関連することを初めて報告しました。

報告論文のリンク
DOI: 10.1016/j.ymgmr.2014.10.003